憧れの運転席!~郊外電車編~

いよ子です。皆さん、こんにちは。

いよいよ7月!暑いですね~。夏が来ましたね~。電車に乗ってどこか行きたいですね~。いよ子は、さっそく郊外電車に乗ってミニ旅を楽しんできました。そう、

運転席の後ろの特等席に乗って❤

前回、前々回と路面電車の運転席についてお伝えしましたが、今回は郊外電車の運転席についてご紹介していきたいと思います。それでは、郊外電車運転席の旅へ

出発進行~👉

伊予鉄道の郊外電車とは?

伊予鉄道の郊外電車は、700系、610系、3000系の3種類・計53両が活躍中です。

それぞれの車両のひみつについて、動画で楽しく学べます。ぜひこちらの動画をご覧ください!

700系の運転席

いよ子、それぞれの電車に乗っていて気づいたんです。

車両によって運転席が違う

って。まずは、こちらの写真をご覧ください♪

700系の運転席

700系の運転席は、乗務員室ドアの左側にあります。これはなぜでしょう?

実は3両や4両編成となる時に、この運転席が通路に変身するんです。

運転席が通路になるなんて、700系って面白いですね。

610系の運転席

610系の運転席を後ろから見てみると、乗務員室扉は右側にあり、運転席は左側にあります。

610系の運転席

中から見てみると、700系より比較的ゆったりしています。お客様のお席と同じ白を基調とし、上品な印象です。

610系の運転席の中の様子

610系の運転席の足元には3種類ペダルがありますが、それぞれ何のペダルなのか分かりますか?

610系の運転席の足元のペダル

左から「前照灯」「警笛」「デッドマン」のペダルです。「前照灯」ペダルはハイビームとロービームの切り替えができます。「デッドマン」は運転中は踏んだままの状態です。もし、足を外してしまうと、アラームが鳴り、決まった時間以内に踏み直さないと力行(りっこう)…つまり加速できなくなり、非常ブレーキが作動するんです。

700系や3000系はダイヤル式ですが、610系にはボタン式の方向幕指令器があるのも特徴です。「郡中港」の下には「松前」の方向幕もあるんですね。

610系の方向幕指示器

3000系の運転席

3000系は郊外電車の中でもっとも車両数が多く、現在30両あります。

3000系の運転席の特徴としては、まずこちら♪

3000系の運転席の中の様子

3000系の運転席にはいすが2つあるんです。これは、700系や610系にはなく、3000系だけなんですよ。

そして、3000系にはもう1つ面白いものがあります。「電圧確認」と書かれたシールの下に「高浜線」「横河原・郡中線」の表示が…。通常「高浜線」と「横河原線」が同じくくりとなりそうなのに、なぜ「横河原線」と「郡中線」が同じくくりなんでしょう。

電圧確認の下にある「高浜線」と「横河原・郡中線」の表示

ヒントはここ!

大手町駅前のダイヤモンドクロス

これは電圧の違いなんです。ダイヤモンドクロスがある高浜線は電圧が600ボルト。これは、軌道線の電圧と同じです。一方、横河原線と郡中線は750ボルト。

つまり、松山市駅~高浜間を運行する時には「ここは600ボルトの電圧が流れていますよ」ということを電車に教えてあげないと、回生ブレーキ(電車が減速した時のエネルギーを生き返らせ、再利用すること)の電圧が高くなり、他の電車が運行できなくなるなど影響が出てしまうのです。

「へ~、なるほど!」

郊外電車の運転席にもいっぱいひみつがあるんですね。

魅力がいっぱいの郊外電車(左:3000系・右:700系)

これからますます電車に乗ることが楽しみになった!と思ってもらえると、いよ子はとってもうれしいです。

伊予鉄には、安全運転を心掛ける運転士、そして安全を支える従業員がたくさんいます。これからも安全第一で皆様に安心をお届けしますので、よろしくお願いします。

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。それでは、また!


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