第1回お遍路ツアー~苦労の末の結願~
- 2023.01.13
- 伊予鉄の歴史
こんにちは!いよ子です。
今回は「第1回お遍路ツアー」を振り返って昔の難所やその当時の様子を紹介したいと思います✨
■「第1回お遍路ツアー」について
皆さんすでにご存知かもしれませんが四国八十八ヶ所をまわる「お遍路バスツアー第1号」を企画し、運行したのは伊予鉄なんですよ💡
過去にも紹介したのでしつこいと思われるかもしれませんが何度でも言います。
今でこそ当たり前にある「お遍路バスツアー」の元祖は伊予鉄です!!
昭和20年代、四国八十八ヶ所のお参りは、列車や路線バスを利用して約1ヶ月かかるものでした。また、当時の四国の舗装道路といえば主要都市の市街部のみで道路事情もかなり厳しいものでした。そんな中、伊予鉄が「貸切バスで運行したら10日は短縮できるのではないか・・・」と貸切バスを利用したお遍路ツアーの企画・運行に果敢にチャレンジし、「お遍路バス第1号」出発させました✨
この記念すべき「お遍路バス第1号」には24名の方々が参加し、全行程を15日間でまわり、事故もなく参加者全員が無事に結願を迎えることができました!
ここで気になった方もおられるかもしれません。「結願」という言葉・・・「けちがん」と読みます💡
「結願」とは、お遍路さんの中では四国八十八ヶ所すべての札所をまわり終えることを意味し、「満願」と言ったりもします。 ちなみに88番札所大窪寺では、有料にはなりますが四国八十八ヶ所をすべてお参りした証として結願証をいただくこともできます。
■昔の難所
「第1回お遍路ツアー」ですが、全行程15日といううえに昔は難所と言われる場所も多くあり、参加者の方々はかなり苦労をされたそうです。
ここでは、いよ子が思う当時の参加者の方々がかなり苦労したであろう難所について、3つ紹介させていただきます。
※あくまでもいよ子の個人的な意見です。
① 66番札所 雲辺寺

66番札所雲辺寺までは“遍路ころがし”と呼ばれる険しい山道を登らないといけなかったみたいです😢 現在のように機能性の高い靴やウェアもなかったと思うからかなり大変だったはず!

ちなみに今はロープウェイで山頂まで行けます♪


② 21番札所 太龍寺

当時、20番札所鶴林寺から21番札所太龍寺に行く道中は那賀川の渡し舟を使っていたそうです!舟を降りた後、山道3キロを2時間かけて太龍寺まで登っていたとか・・・登ったら下りないといけない・・・かなりハード😂
今はバスで太龍寺のロープウェイ乗り場まで移動してそこからロープウェイに乗り換えて山頂まで行けるから安心♪


③ 舗装されていない道路
いよ子的には舗装されていない道路もかなりの難所だと思います。 ちなみに写真は室戸の夫婦岩です。


この道路を見る限り、当時のバス移動は今と比べるとかなり大変だったことが伺えます。 いよ子だったら耐えられるか心配・・・当時の参加者の方々に改めて敬意を表します。
■おまけ
ここでは昭和30年頃のお遍路バスツアーの様子を紹介させていただきます。
まずは36番札所青龍寺に向かうための渡し舟! ちなみに舟を降りてからお寺までは約2.5キロあり、それを徒歩で移動していたようです。


次に、38番札所金剛福寺に向かうのには、道路状況に合わせて車幅のせまい小型バスに乗り換えていたようです😲


続いて四国の文化お接待!やっぱりこの時代にもあったんですねお接待!和やかな雰囲気ですね♪
※お接待とは
お遍路さんを支援する昔ながらの風習で、宿や食べ物を無償で提供すること


どんどんいきます、ご存知の方も多いかもしれませんが75番札所善通寺!今は専用の駐車場がありますが、昔は門前に駐車していたんですね!


最後に、四国八十八ヶ所でケーブルカーと言えば85番札所八栗寺と思っていましたが、昔は84番札所屋島寺がある屋島にもケーブルカーがあったようです!


■まとめ
「第1回お遍路バスツアー」を振り返ると15日間の長旅のうえに難所も多くあり当時の参加者の方々の苦労は計り知れないものだったかと思います💦
そのような中、当時の皆様が無事に事故もなく元気に結願することができて本当に良かったです😊


現在はほとんどの札所が大型バスで山門近くまで入っていけるうえに、昔難所といわれた札所についてもタクシーやロープウェイ等に乗り換えてお参りできるようになっているので皆さんご安心くださいね♪
現在、㈱伊予鉄トラベルでは四国八十八ヶ所全周に高野山へのお礼参りを含めたツアーや一国(阿波・土佐・伊予・讃岐)まいりツアーを取り扱っております!!
もちろん、気軽にご参加いただける日帰りツアーも取り扱っております✨
ご興味のある方は伊予鉄トラベル(089-948-3114)までお問い合わせください♪

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