松山市内は、右後方にご注意を!
- 2023.09.08
- Uncategorized 電車・バスの豆知識
こんにちは!いよ子です。
今回は、松山市特有の交通事情についてお話したいと思います。松山市中心部は、全国でも珍しいあるものがあります。そう、それは「路面電車」があることです。
日本では、今年の8月に開業された宇都宮を含めて18都市でしか走っていません。
限られた場所でしか見られないものですから、路面電車が走る都市では交通事情に特徴があります。「車を運転する際に気をつけなければならないこと」と言った方がいいでしょうか。
さてここで問題です。みなさんは、下の画像の交差点手前側で右折待ちをしています。その際にどの方向の安全が確認されたら右折を開始しますか?
そうです、前方の対向車をみて、安全が確認されてから右折します。
続いて問題です。下の画像の場合はどうでしょうか?同じく左手前から右折する場合の想定です。松山で生活されている方には簡単な問題だと思います。
答えは、右前方の対向車に加えて、右後方から路面電車が来ていないか目視やサイドミラーなどで確認する必要があります。交通法規上は、直進する路面電車が優先です。右折する側がしっかりと確認する義務があります。(これに加えて、バスやトラックなどの大型車の場合は、“オーバーハング”のことを考えて、左後方の確認も必要です。※オーバーハングについては、過去記事をみてください。)
過去記事 安全第一!!リアオーバーハングに注意
しかしながら、旅行などで松山に来られた方は、右折の際に右後方を確認する習慣がありません。車線変更で右車線に行く際くらいしか右後方を確認することは、あまりないと思います。そのため、右後方の路面電車に気づかず右折を開始し、YouTubeでご紹介したような“ヒヤリハット”もしくは接触事故が起きてしまうのです。
https://www.youtube.com/watch?v=FPIyD0ePU1Q
ここで、一つ路面電車の運転士のすごい技術を紹介したいと思います。ベテラン運転士になると、こういった松山特有の交通事情に不慣れな方の危険な”におい”を察知できます。車が右折する際のウインカーの前に、交差点や右側路地の少し手前での車のブレーキ操作を察知し、事前に電車のスピードを落として、万が一の車両が進入してきた場合に備えています。そういった“予備動作”によって、事故ではなく“ヒヤリハット”ですんでいるのです。
とはいえ、電車は急には止まれませんし、ハンドル操作で左右に避けることもできません。また、多くのお客様が乗っているため、急ブレーキも大変危険です。ですから、旅行などで松山に来られる際には、特有の交通事情を理解いただき、路面電車の線路を跨ぐ右折の際には、右後方も確認してから右折するようお願いします。
もちろん松山以外の路面電車がある街でも同様に、お互いが気を付けて、事故のない、安心して暮らせる交通環境としていきましょう!
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