災害に遭遇したら-鉄道編-

こんにちは、いよ子です。

ここ愛媛県松山市には、”椿まつり””お椿さん”として親しまれ、伊予路に春を呼ぶといわれるお祭りがあります。3日間夜通し行われ、参拝者の数はなんと松山市の人口50万人に迫る47万人!

今年はコロナ禍明け4年ぶりの通常開催、伊予鉄バスでは路線バスを増便運行しました。

もちろんいよ子もしっかりお詣りしてきました♪

実はその昔、椿神社(正式名称:伊予豆比古命神社)付近に伊予鉄道の電車、森松線が通っていたのを皆さんは知っていますか?

当時の椿まつりの賑わいを窺える記録が残っています。

さて、いよ子の願い事は?

それは、皆の健康と幸せです(大マジメ)!

ということで今回は、駅にいるとき・電車に乗っているときに災害に遭遇したら、どうすべきかについてお伝えしたいと思います。

災害に遭遇したら

地震を例に挙げると、伊予鉄道では、運転指令所および古町中継所に2007年より気象庁の緊急地震速報制度を利用した「緊急地震速報受信装置」を備えています。

地震速報を受信すると、ただちに全列車に対し注意運転もしくは運転中止を指令します。

ここで、皆さんに伝えたいのは「い・よ・こ」です!

「い・よ・こ」

「い」…命を守る行動を第一に

「よ」…用心して係員の案内や誘導を待ちましょう

「こ」…行動は慌てず落ち着いて

では、ケース別にみてみましょう。

①駅にいた場合

ホーム乗降口から離れ、姿勢を低く頭部を守ってください

リュックやかばんを頭の上に置き、落下物から頭部を守るとともに、ホームの端から転落しないように離れて揺れに備えましょう。

改札に向かって走るのは危険です。

もちろん、線路には絶対に下りないでくださいね。

なお、伊予鉄道の各駅には標高を、津波浸水想定区域内の駅には近くの避難場所を掲出していますので、避難の際には目安としてください。

また、松山市駅ホームには非常設備(駅員緊急呼出ボタン)もあります。

②電車に乗っていた場合

 地震が来るまでの数秒の行動が大切です。落ち着いて身を守る姿勢をとりましょう。

・立っているとき

 吊革や手すりしっかりつかまってください

・ 座っているとき

 姿勢を低くし、落下物から頭部を守ってください

揺れがおさまったら、乗客の皆さんが安全に下車できるよう係員が安全点検・確認を行います。

決してむやみに車外に出ないようにお願いします。

また、郊外電車は意外と地面から高い位置(大人の胸あたり)にドアがあります。自己判断で非常用ドアコックから扉を開けると対向車両が来たり、かえって危険な場合があるため、慌てず乗務員の案内や誘導をお待ちください。

なお、一部車両(610系車両の前後2ヵ所)には「非常通報装置SOSボタン」を設置しています。乗務員と直接通話できますので、必要に応じてご利用ください。

災害の状況によっては運行を停止し、線路上で下車となる場合もあります。

その場合は備え付けの避難はしごを利用しますが、座面を滑り台のようにして、スロープ代わりに使える車両もあります。はしごが難しい方でも安心できますね。

番外編)踏切に閉じ込められた場合

踏切に閉じ込められてしまった場合は、遮断桿(遮断機の棒)が折れても構いません!まずは踏切内から脱出してください。

詳しくはこちらをどうぞ↓

公共交通機関として安全対策にゴールはありませんが、乗客全員を無事に輸送する使命は不変です。

伊予鉄道では非常事態に備え、南海トラフ地震に伴う津波を想定した避難訓練や、停電を想定した駅での旅客誘導訓練などはもちろん、多くの研修や取組みも行っています。

緊急時には安全最優先で運行するため、ダイヤが乱れたり、係員が線路を歩いて点検することで再開まで長い間お待たせすることもあります。

皆さまの安全と安心を運ぶべく、ご理解とご協力をお願いいたします。

今回はこの辺で。


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