憧れの運転席!~路面電車編①~

いよ子です。皆さん、こんにちは。

先日、電車に乗った時のことです。小学校に入る前ぐらいのお子様が運転席の様子を真剣に見つめている姿を見て微笑ましく思いました。電車を運転している姿、かっこいいですよね。いよ子も電車に乗る時は、運転席を見ていたい派です。(←勝手に派閥?!)

路面電車の運転席後ろは運転操作と前面展望が楽しめる!

伊予鉄道の路面電車は、50形、2000形、2100形、5000形といろいろあるけれど、運転席ってどんな感じになっているのかじっくり見たことありますか?

ということで、今回は路面電車の運転席を特別に撮影してきました。題して

「あなたの知らない 伊予鉄道の世界✨」

それでは一緒に探検していきましょう♪

マスコンとブレーキ

まず、やっぱり気になるのが各ハンドル。それぞれの名称は、左から「リバースハンドル」「ノッチハンドル」「ブレーキハンドル」です。50形、2000形には3つのハンドルがあります。実は、50形の中でも何番台かによってその形状が異なるんです。

こちらは50形の重厚感のあるマスコン(マスターコントローラー)

めちゃめちゃかっこよくないですか?

いよ子は50番台の木の感じも好きなんですが、実はこのマスコンも大好きなんです。目盛りのようなものと以下の文字が書かれています。それぞれの文字の意味も一緒に説明しますね。

力行(りっこう)・・・加速 (「かぎょう」って読み間違えないで!)

断・・・惰行(惰性走行)運転

制動・・・電気ブレーキ(右側の空気ブレーキが使えなくなった時に使用するもの)

ちなみに、72号のマスコンは50番台と配置やハンドルの形状などが異なります。

72号のマスコンは三菱製

50形、2000形では左手のハンドルで加速し、右手のハンドルでブレーキ操作を行います。このブレーキ加減がとっても難しい!

右手でブレーキ操作

路面電車の運転がいかに難しいかは、こちらの動画をご覧ください。

「2100形や5000形の方が運転しやすいのかな?」って思っていたのですが、運転士に聞いてみると、旧型車両の方が運転しやすい!という人もいました。

2100形や5000形は、ワンハンドルタイプ

2100形や5000形はワンハンドルタイプ。それぞれの表示には以下の意味があります。

B・・・ブレーキの強さ

N・・・ニュートラル

P・・・加速

行先表示と音声案内

電車に乗る時に見る行先表示や機械の車内案内。これも、車両によって異なりますが、51号を除く50形には、方向幕をセットする装置と音声案内を流す装置が別々のところに取りつけられています。

運転席の左側面についているダイヤル式方向幕装置

51号は2000形と同様に行先表示がLEDになったので、上の写真のような方向幕の装置はついていないんですよ。そして、音声案内の装置はこのようになっています。

音声案内装置
2100形の行先表示器はリモコン型
5000形はタッチパネル式でモニターに行先が表示される

デッドマン装置

2100形と5000形のハンドルをよく見てみると、銀色のレバーがついています。運転士が運転する時は、このレバーを握ったまま操作するのですが、もし運転士が気を失い、握ったレバーを外すと、電車は止まります。これを「デッドマン装置」と言います。

2100形と5000形のハンドルについているレバー
通常はレバーを握って運転する

新しい電車は、どんどん進化しており、お客様により安全に乗っていただける装置が整備されているんですね。

普段乗っている路面電車でも、まだまだ知らないことがたくさん!

他にもいろいろとご紹介したい内容がありますので、それは路面電車編第2弾で!

次回もお楽しみに❤


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