憧れの運転席!~路面電車編②~

いよ子です。皆さん、こんにちは。

路面電車の運転席ってじっくり見ると、知らないモノがたくさんあるんです♪前回に引き続き今回も皆さんに路面電車の運転席を紹介していきたいと思います。それでは、路面電車運転席の旅へ

出発進行~👉

メロディホーン

路面電車が出発する時に警笛とは異なるやさしい音が鳴りますよね。あれが、メロディホーンです。実は路面電車の形によってメロディホーンのボタンの大きさは異なるんです。

50形、2000形にはもともとついていなかったので、従来あった装置の横に取りつけられています。

ところが2100形以降、「メロディホーン」は名称が「電子ホーン」となり、ボタンも旧型の路面電車に比べて大きくなります。それがこちら ↓ ↓

新しい電車になるにつれ、標準設備もどんどん進化していくんですね。

警笛

上記メロディホーン(電子ホーン)とは別に、電車には警笛もついています。実は警笛は運転士の足元についているんです。

運転士は常に警笛ペダルの上に足を置いておくのではなく、通常は足置きの上に足を置いておき、危険な時にペダルを踏んで警笛を鳴らします。ちなみにこの足置きなどは、伊予鉄道の車両技術員が改造して作っているんですよ。いつまでも長く電車が走ることができるのは、技術員のおかげなんです。

130年をこえる伊予鉄の歴史を支える車両技術員

路面電車の警笛とは異なりますが、坊っちゃん列車の「ポッポー」という汽笛音。これは、どこで鳴らしていると思いますか?

実はこの汽笛音も運転席の足元にある汽笛ペダルを踏んで鳴らしているんです。

運転席の足元にある汽笛ペダル

「ポッポー」という音を出すには、足で踏む加減など熟練の技が必要となります。実はあの「ポッポー」は簡単に出せるものではないんですね。新しく坊っちゃん列車の運転士になった時には「ポー」だけや「ポポー」という音になることもあるようです(坊っちゃん列車運転士談)。

謎のロープ

いろいろな路面電車の運転席を見ていた時、2000形の運転席から天井に伸びる長いものが…。

なんじゃこりゃ~!!

天井に伸びる謎のロープ??

実はこのロープ、パンタグラフを上げ下げするために必要なんです。ちなみにロープを引っ張っている状態の時はパンタグラフが下がっています。

車庫線に入っている時はパンタグラフを下げている

臨時電車を撮影するところに、いよ子の鉄子ぶりを感じますね~(笑)

それではロープを外すと、どうなるのでしょうか。その結果がこちら ↓ ↓

あれっ、これはどこかで見たような…。

そうです、坊っちゃん列車の「進路制御装置」でこの「ロープ作戦(勝手に命名!)」を使っていますね。

坊っちゃん列車の「進路制御装置」の仕組み

路面電車の中にあるロープの存在は知らなかったので、教えてもらった時に

えー、知らなかったー。すごーい!

と感動してしまいました☺

いつも利用して見ているはずなのに、実は知らないことがたくさんあった路面電車。魅力がいっぱいあってますます好きになりました💕皆さんも路面電車にご乗車の際は、運転士が恥ずかしがらない程度に運転席を眺めてみてくださいね♪

次は郊外電車の運転席を見に行ってみーようっと。それでは、また。


鉄道コム