みんな大好き伊予鉄の700系!

こんにちは、いよ子です。

今回は皆さんにおなじみの郊外電車700系の話を。

伊予鉄700系は京王帝都電鉄(現 京王電鉄)で5000系として活躍していた車両を譲り受けたものです。

元京王車両

京王電鉄さんで、この車両が登場したのは昭和38年(1963年)。輸送力アップを目的に進めていた昇圧工事が完成し、架線電圧が600ボルトから1500ボルトになったのと同時に導入されたそうです。アイボリーのボディにえんじ色のラインを施したデザインが好評で、京王線のイメージアップに貢献しました。昭和39年(1964年)には鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。

参考)京王電鉄50年史

第二の人生を伊予鉄で

この車両が海を渡り伊予鉄のもとに来たのが昭和62年(1987年)。

車両搬入は8月21日から2日間かけて行われました。すでに伊予鉄仕様に塗り変えた4両が第一陣として三津浜港で陸揚げされました。

大型トレーラーに積み込まれた車両は、深夜に「宮田町~松山駅間」の軌道線クレーンでつり上げて乗せ替え、古町車庫へ牽引し入庫したということです。

軌道上の郊外電車・・・レア感あります。

伊予鉄で700系として生まれ変わった車両は、同年9月16日にデビュー。記念してヘッドマークを取り付けて走りました。

なぜ「700」なのか?

伊予鉄にはこの700系の前、昭和59年に導入された車両に800系があります。なぜ先に800番を使用し、700番が後になったのか?残念ながらその理由は今となっては、定かではありません。できるだけいい数字を使いたい、末広がりで縁起が良いという理由で800番とした「800番先取り説」があります。その後導入した700系は、ラッキーセブンで「700」となったと伝え聞いています。

在りし日の梅津寺パークを背に走る800系

平成21年(2009年)10月、800系4両(822・823・852・853)は銚子電鉄へ譲渡しました。

25年ぶりの塗装変更

デビューから7年後の平成6年(1994年)には、塗装の変更が行われました。郊外電車の塗装デザインが変わったのは昭和44年(1969年)以来、25年ぶりのことでした。

当時の記録によると、

「3色を基調とし、クリーム色の下部に「常に前進」を印象づける波をイメージした二色のオレンジを帯状に描いたもの。ベースのクリーム色は「さわやかさ」「清潔さ」「崇高さ」を表現し、二色のオレンジはカジュアル系で華やかな親しみやすく、また、愛媛の「みかん」をイメージしたもの」

とのことです。かなりメッセージ盛り込んでますね。定期検査に合わせて、3年かけて全車両塗り替えたそうです。

さらに愛媛カラーに

平成27年(2015年)にスタートした「IYOTETSUチャレンジプロジェクト」。そのテーマのひとつ「乗ってみたくなるような電車・バス」として、電車・バスのデザインを一新。カラーは愛媛の柑橘をイメージしたオレンジとし、「IYOTETSU」という新しいロゴをつけた車両に順次変更していくことになりました。郊外電車は検査に合わせて塗り替えていくため、700系は2019年4月までに全車両のリニューアルが完了しました。

700系って違うの?

700系の個体差については、こちらの動画が分かりやすいので、ぜひご覧ください。

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