覚えてますか?「磁気式い~カード」

みなさん、こんにちは!いよ子です。

「い~カード」と言えば、現在使われている伊予鉄の「ICい~カード」ですよね✨

電車やバス、タクシーなど様々な場所で、タッチするだけで簡単に決済できる電子決済サービス搭載カードです!チャージして使ったり、定期としての利用も可能!繰り返し使えて環境にも優しい!

ですが、「ICい~カード」」が生まれる前の「磁気式い~カード」があったことをご存知ですか?

今回は、伊予鉄の「磁気式い~カード」をご紹介します🎵

「磁気式カード」ってどんなもの?

磁気カードとは、カード上に付けた磁気ストライプテープ(バーコード)の中に任意の情報(データ)を入れることができるカードで、磁気カードリーダーを使用してデータを読み取り、認証確認や決済、ポイント付与などを行うことができます。

伊予鉄で使われていた「磁気式カード」はテレホンカードのような仕組みで、使用すると残高の目印に穴があいていきました。

最初のカード導入は?

平成6(1994)年3月21日。四国で初めて「磁気式カードのバスカードシステム」が導入されました。当初の利用範囲は路線バスのみ。路線は市内・砥部・北条・空港線と限られていました。バスカードの種類は1,000円(1,100円分)、3,000円(3,400円分)、5,000円(5,800円分)の3種類。第1号のデザインには道後温泉本館の写真が採用されました。

全国では、すでに「バスカード」の導入が始まっており、新たな決済システムに乗客の利便性、路線バス利用促進など、期待が高まりました。

全国のバスカード紹介マップ

社内では「このバスカードシステムは、四国で初めての導入のため利用客の戸惑いなどが予想されるが、きめ細かい案内と幅広い宣伝を行いましょう」と呼びかけが行われ、運用開始に備えていました。

実際に運用が始まると、整理券番号の確認や、小銭準備のわずらわしさの解消、乗降もスムーズになりました。また、お客様の不馴れさによるトラブルもなく好評。システム上での目立ったトラブルもなく、順調なスタートを切りました。

路線バス全線と市内電車での運用開始!

お客さまからは「バスカードの全路線利用可能なサービスや、電車でも使えるようにしてほしい」とカード化の期待がよせられたほどでした。

そこで、当初の予定を早め、平成6(1994)年9月11日には、西日本で初めて「1枚のカードで市内電車とバスの共通利用」が可能な運用を開始しました。これに合わせて「バスカード」は「い~カード」に名称を変更。伊予鉄の「い」と「良い(グッド)カード」という意味が込められているんですよ。

この頃になると「カード自動販売機」が設置され、「い~カード」の利用がどんどん増えました。また、通常デザインの外にも、花シリーズ・愛媛の観光地シリーズ・とべ動物園の動物シリーズ・正岡子規俳句シリーズや様々な記念カードなど、たくさんのデザインを発売し、多くの利用者に親しまれる「い~カード」となりました。

ついに郊外電車での利用が可能に!

ついに平成10(1998)年2月23日に、四国で初となる「自動改札機の導入」に合わせて、郊外電車でも「い~カード」の利用が可能になりました!

四国初導入!自動改札機

進化を続ける「い~カード」

平成17年(2005)8月23日、ついに従来の「磁気式い~カード」から「ICい~カード」として進化し運用開始。

初めて導入されてから、約11年半。「磁気式カード」は平成17年10月31日をも って販売を終了し、平成18年10月31日には、使用についても終了となりました。

進化した「ICい~カード」は繰り返し使えて環境にやさしく、定期券機能もつきました。発売当初のデザインカードは記憶に新しいですね!

販売終了したデザインICい~カード

そして、「ICい~カード」は自動チャージ機能を搭載した「い~カードゴールド」へと進化を続けています!

最近では、スマホひとつで乗車できる「みきゃんアプリ」やジョルダンの「伊予鉄MaaS」も登場し、電車・バスの利用はさらに便利に♪

いかがでしたか?

長年、利用者の皆様に好評だった「磁気式い~カード」。様々なデザインは、通常利用のほかにも、入学祝や結婚式の引き出物、退職の挨拶、企業広告など、様々に重宝されました。

いよ子、今回調べている中で大量に保管されている「磁気式い~カード」を発見!「あっ!見たことあるな~。懐かしいな~。」と一つ一つ眺めていました。それを見た先輩も「懐かしいねぇ!このカード、お客様に好評やったよね~。」と、当時の話を聞かせてもらいました。

デザインにプレミアが付いてコレクターのお客様もいたそうですよ✨

保管庫の整頓と共に懐かしい資料もたくさん発見しましたよ!そんな資料編はまた今度~!


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