後乗り前降り、前乗り後降り、前乗り前降り!?

こんにちは、いよ子です!

今回はバスの乗り降りの方法をご紹介します♪
と言っても、全国ではその方法に違いがあることをみなさんはご存じですか?
その違いについてご紹介したいと思います💡

後乗り前降り

まず、まちなかでよく見かける次の写真のような伊予鉄の路線バスの乗り降りの方法です。

こちらは、“後乗り前降り”という形式です!

詳しく説明すると、バスに乗るときは、車両の後ろ側のドア(ノンステップの車両は真ん中あたりにドアがあり、古い車両は車両の後方にドアがあります。)を使い、降りるときは前側のドアを使います。

古いタイプの車両で、真ん中あたりに観音開き式のドアがある車両タイプもあります(現役です)

後側のドア付近には、バスに乗る際に使用する“整理券発券機”や“ICカードの乗車用リーダー”が設置されており、前側のドア付近には、降りる際に使用する“運賃箱”や“ICカードの降車用リーダー”が設置されています。

前乗り後降り

次に、“前乗り後降り”についてご紹介します!

テレビドラマなどで路線バスのシーンが映る場合によく見られる形式です♪

これは、都心部のバスでよく見られる形式(東京都交通局の23区内の路線が代表的です)であるため、映像化されやすいのではないでしょうか🤔

この形式は、バスに乗る際は、前側のドアを使い、降りる際は、後ろ側のドアを使います。前側のドア付近には“運賃箱”や“ICカードのリーダー”が設置されており、後ろ側のドア付近には特になにも設置されていません。

さて、この乗り降りの方法の違いはどうしてあるのでしょうか?😲

単に地域性によるものではありません。その一番の理由は、運賃形態の違いによるのです💡

運賃形態には、乗るバス停・降りるバス停のそれぞれで異なる運賃が設定されている“多区間運賃” と、どこで乗ってもどこで降りても運賃が同一の“均一運賃”とがあります。

多区間運賃では、乗り降り両方のバス停が決まらなければ運賃が決まらないため、降りるときに運賃を支払うこととなりますが、均一運賃ではどこのバス停で乗り降りするかは関係ないため乗るときに運賃を支払って、降りるときは特にチェックなく降りることができます!

これらの特徴から、多区間運賃⇒後乗り前降り、均一運賃⇒前乗り後降りとなることが多いのです。(伊予鉄の場合は、均一運賃の路線でも後乗り前降りです。これは、路線ごとに乗り降り方法が異なるとお客さまが分かりづらくなるため、方法を統一しています。)

おまけ

ここまで2種類の乗り降りの方法をご紹介しましたが、これ以外の方法もあります✨

沖縄県の一部のバス路線では、“前乗り前降り”という珍しい方法を採用しています。

多区間運賃の路線で、バス車両の後ろ側のドアはあえて使わず、前側のドアのみを使用して、乗りも降りも前側に統一しています。

ちなみに伊予鉄のバスにも前乗り前降りの路線が存在します!空港リムジンバスや高速バス・特急バスなどです。
これらは、下の写真のとおりそもそも入口が前側にしか存在しない“トップドア仕様”の車両を使用しています。

マニアックな視点とはなりますが、みなさんも旅行で各地を訪れる際には、今回ご紹介した乗り降りの方法やその理由を思い出しながら、移動にバスを使ってみてくださいね😊


鉄道コム