新説!日本最古の鉄道会社

今日は「好きに書いていいよ」と言われたので腕が鳴ります、いよ子です。

と、いうことで突然ですが、鉄道ファンの皆さんに問題です。

Q.日本で一番古い鉄道会社はどこなのか?

この問い、、、実に深いです。

皆さんの頭には「阪堺鉄道」、あるいは「日本鉄道」という名前が浮かんだことでしょう。

当時の海南新聞の「日本鉄道の資本及び線路」の記載順は伊予鉄道が3番目です。 (伊予鉄道百年史より)

今日はその辺りをいよ子的に深堀りしたいと思います。

(ここから先はあくまでもいよ子の独断と偏見に満ち満ちておりますので、ご了承ください)

「社名」にこだわると「伊予鉄道」が最古?

いやいや、それはないやろ(‘Д’)

とツッコまれそうですが・・・はい、いきなり新説です。

伊予鉄道は1888(明治21)年創業です。

これに対して、

日本鉄道は1883(明治16)年創業。のちに国営化された後、再度民営化された現在のJR東日本さんの前身です。

阪堺鉄道は1885(明治18)年創業で、現在の南海電鉄さんの前身です。

ほら、伊予鉄は今の民鉄でいうと南海さんの2番手じゃん(‘Д’)

というご指摘もあるでしょう。

…しかし、前身である「阪堺鉄道」って、今は存在しませんよね(汗)

おい屁理屈言うな(‘Д’)

と、怒られそうですが、いよ子としては創業した会社が今もなお運行しているか、さらに社名が続いているか否かにこだわりたいのです。

皆さん考えてもみてください。企業などの合併の際は、社名を残すことが重要な争点の一つですよね。

合併時に、バランス取りすぎた感のある社名もあります。。。

今も昔も伊予鉄道

南海電鉄さんの創業は1885年(明治18年)となっていますが、これは阪堺鉄道の創業年で、その13年後の1898年に「新設した」南海鉄道さんが阪堺鉄道の事業を譲り受けたのです。阪堺鉄道はその時点で事実上なくなっています。

伊予鉄道は逆に南予鉄道、道後鉄道、松山電気軌道会社などを合併してきた側の企業として絶えることなく成長しつづけているわけです。

明治44(1911)年9月1日、松山電気軌道が開通。その後伊予鉄が合併します。(写真は「札の辻」停留場)

つまり、創業会社としていつから継続しているかという点で言うと、南海鉄道さんより、伊予鉄道の方が古いということに・・・。

ちなみに日本鉄道を前身とするJR東日本さんにいたっては、もはや民営化された1987年をスタートとしています(JR東日本発足からのあゆみ:JR東日本 (jreast.co.jp)

つまり、

新説】日本最古の鉄道会社は伊予鉄道だった!

(のでは?小声)

ということで、いかがでしょうか?

まあ「どっちでもええやん」と言う声も聞こえてきそうですね(‘Д’)

おまけ

実は「伊予鉄道」もその歴史の中で名前が変わった時代があります。

社名の由来は、ぜひこちらをご参照ください↓

ベンチャー起業家!?伊予鉄の創業者 小林信近https://iyotetsublog.com/2021/10/11/post-144/

伊予鉄道から電力事業を営む会社となったタイミング(伊予水力電気を合併)で、大正5年に伊予鉄道電気に社名変更。

その後昭和17年に配電統制令により電力部門(現在の四国電力さん)を分離し、その時に「伊予鉄道」と再度、現在の社名に戻りました。

今回は伊予鉄道が「最古の鉄道会社」という新説をぶち上げたわけですが、これが定説になるようしばらく言い続けたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


鉄道コム